地方中小企業にDXの波が徐々に届き出したと実感
『DX』という言葉をよく耳にするようになって数年が経ちましたが、大手企業のDX推進部署の方でも『DX』をちゃんとわかっていないなぁという実感があり、DX入門セミナーをさまざまなところで実施しています。
いままでは、大手企業や中堅企業向けが多かったのですが、2022年になってちょっと様子が変わってきました。
今年は、地方銀行や地方の公共的な団体からご依頼があり、地元の中小企業向けにDX入門セミナーを実施するようになったんです。
昨年くらいの感触では、
「地方の中小企業がDXを実施するのは2、3年後くらいからかな」
と思っており、商工会議所のセミナー担当の方ともそのような会話をしていましたが、時流を読んでいる企業は動き出した感じです。
今年は主なところで、
- 滋賀
- 松山
- 釧路
- 名古屋
でセミナーを実施(もしくはこれから実施)しました。
各会場でオンライン参加も含め20名前後もの地元の中小企業の方が参加され、熱心に話を聞いてくださいました。
なかには社長夫妻でお越しいただいた企業もあるほど。
しかも、デジタルとはかなりかけ離れているイメージの
漬物を作っている会社
お出しを作っている会社
の経営者も参加され、職人が手作業で仕事をする商売をしているが、自分たちも何かしなければ今後生き残れないという危機感を語っていました。
DXといっても、いきなりAIやロボットなどの先進的なデジタル技術を使って、新しいことをする必要はないんです。
参加された多くの企業様も、何か新しいことをしなければ!という思いを持っていましたが、いきなり新しいことをするのは大変。
だからこそ、私はまずは業務改善から始めましょうと言っています。
新しいことにチャレンジするにも時間が必要です。
現業を今まで通り行ったまま新しいことをするのは負荷になるだけです。
新しいことをやる時間を作るためにも、現業の効率化・省力化を考えましょうというお話をすると、参加されている方は納得され、
「まずは総務の仕事から見直してみます」
「派遣の方がやっている仕事はアナログ仕事が多いので見直してみます」
と具体的な打ち手をイメージできるようになり、DXがちょっと身近になります。
今後はさらに地方の中小企業がDXに取り組みだすと思うので、ハードルが低く、まずトライしやすい施策をアドバイスしていきたいと思っています!